QCの7つ道具|7 QC tools

この記事では、QCの7つ道具の概略について説明します!

QCの7つ道具って聞いたことありますか?
品質管理で用いられる統計的手法のことで、聞いたことない人も、知らないうちに既に実務で使っていたりします!

品質やものづくりに関わる人なら、ぜひ知っておいてほしい手法なので、見ていただけると幸いです!

目次

QCの7つ道具

さっそくですが、QCの7つ道具とは下記に挙げる7つの手法です。

  • パレート図
  • 特性要因図
  • グラフ
  • チェックシート
  • ヒストグラム
  • 散布図
  • 管理図

三現主義は絶対に大切ですが、データで物事を判断できるようになると、色々とできることが増えてきます
データを扱う以上、統計的な考え方と手法の習得は必須になるので、まずは初級編としてこれらの手法を使いこなし、統計的センスを身に付けていきましょう!

まる

三現主義とは、「現場」「現物」「現実」といった事実を重視する考え方のことです

QCの7つ道具の特徴

このQCの7つ道具に共通した特徴としては、目で見て直感的にわかるということが挙げられます。
7つの道具を使いこなすことによって、職場の問題の95%は解決できると言っても過言ではありません!

また現在はPCがあるので、ExcelやMinitabなどソフトウェアを用いて簡単に上記手法を実践することができます。
具体的な作成方法等は、次の記事以降で説明していきます。

各ツールの主な用途をまとめてみました!

スクロールできます

パレート図

特性要因図

グラフ

チェックシート

ヒストグラム

散布図

管理図
主な用途複数の問題から、重要な問題を絞り込む問題の因果関係
整理
データの図示化データの層別
手順漏れ防止
ばらつきの把握1組のデータの
関係性/相関の整理
工程の
コントロール
問題点把握
原因分析
効果確認
QCの7つ道具|用途まとめ

用途によって使用する手法が異なるので、注意してくださいね!

統計的な考え方

QCの7つ道具は、ある程度の統計的センスを持って使用する必要があります。
とはいえ、統計学の専門家になる必要は無く、まずはどのように・どのような場面で使用すれば良いか、を理解すればOKです!

そして得られるデータには、必ずばらつきが存在することにも注意してください。
製品品質として、許容できる範囲のばらつきでコントロールすることが重要です (*これを工程能力といいます)

またデータを闇雲に取得すれば良いというわけではなく、アクションを取るためにデータをとるを常に念頭に置くことが重要かなと思います。

問題解決のためのアプローチ

QCの7つ道具を使用すると、問題点の見える化ができます。
問題解決のためのアプローチを整理しました!

STEP
ゴールの明確化

どのような課題/問題が生じていて、どのような結果を求めているか、しっかりと定義/決定する。

STEP
事象の把握

現場で現物を見て、現実(問題点/課題)をしっかりと確認。

STEP
問題解決のためのデータ取得

問題解決のために必要なデータ取り。

STEP
データの整理(層別)

集めたデータの整理/層別の実施。

STEP
問題点の見える化

QCの7つ道具を使用して、問題点の見える化を進める。

STEP
問題点の分析

発見した問題点を様々な角度から分析する。

STEP
改善策の立案

問題点が発生しないようにするための仕組みやルール作り。

STEP
改善策の実行

機械や手順の変更など、立案した改善案を実施する。変更に伴う教育も忘れずに。

STEP
効果確認

実施した改善案が、実際に効果を生んでいるか、問題が解消されているか、しっかりと効果確認を行う。

STEP
水平展開/標準化

効果があることを確認したら、企業や組織の能力底上げのため、情報を関連する他拠点や他部署に共有しましょう!

ざっくりですが、こんな感じのPDCAを回し続けていけば、そのうち自分なりのMethodができてくるかと思います!
卓越したエンジニアになれるように頑張りましょう!

まる

くれぐれもKKD(勘・経験・度胸)だけに頼る属人的な進め方にならないように注意です!

今回はこんなところで終了とします!何かのお役に立てれば幸いです。
次回からはQCの7つ道具の詳細について、説明できればと考えております!

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