製造業と品質の歴史-1|History of Quality and Manufacturing-1

この記事では、製造業と品質の歴史について学びます。品質の始まり1300年〜1950年代までの歴史を記載します。

学生時代に歴史が好きだった人も嫌いだった人も、「品質」に特化して、歴史を学んだ人はあまり多くないと思いますので、何回かに分けて歴史について記載してきます!雑学程度に見ていただければ嬉しいです。

そもそも品質の考え方っていつから存在しているのでしょうか・・・?

1300年代|品質マネジメントの原型

これは、諸説ありますが、1300年代のヨーロッパの職業組合(ギルド)が始まりと考えられております!
このギルドが品質マネジメントを考えた最初の形態と言われる理由として、顧客とサプライヤーを明確に分けたという点が挙げられます。

この時代に農場にバラバラに生活していた人々が都市や村に移住するといった、大きな生活スタイルの変化がありました。
その際、住居や食料など色々と必要となるのですが、そこで活躍したのがギルドです。

このギルドは、職業プロ集団によって作られたチームで、市場に粗悪品を流通させないようにするために、金額や価格、仕様を決定しました。これが品質マネジメントの原型となったと呼ばれるわけですが、最終的にはギルド集団の利益のために価格をコントロールしたりと、今で言うと、いわゆる「談合」のような形になってしまい、衰退していきました、、、

職人による制作|イメージ

1800年代|産業革命 製品検査の始まり

この時代に産業革命が起こり、職人による手作業の生産工場での大量生産へと変革していきました。この大革命は大英帝国(Great Britain)にて始まり、全世界に広まっていきました。

当時は製造工程を管理する考え方は未だ無く、最終製品を検査する仕組みでした。最終製品を検査することで、「良い製品」と「悪い製品」を見分けることが出来るようになったわけです。

この「良い製品」と「悪い製品」を区別する、といった考え方そのものが「品質マネジメント」と言えると思います!

産業革命|イメージ

1940年代~1950年代|第2次世界大戦と品質

産業革命後は絶えず商品を生産し、常に社会のニーズを満たしていました。

そして1940年代、この時代は第2次世界大戦真っ最中です。ここで当時のアメリカは戦争に勝利するために、特に戦争に関わる製品については、良い品質の製品を継続的に生産する必要がありました。ここでアメリカ政府は戦争兵器関連の製造向けに「品質管理規格」を定めました。また、大戦後には「MIL-Q-9858」といった品質管理規格を定めました。これはアメリカ政府が、特定の品質基準を満たす製品を納入することを義務付けた初めてのものでした。

結果、前項の最終製品を検査するという考え方から、かなり進み、統計的手法を用いて製品を管理する手法として「工程能力」や「サンプリング手法」など現代と共通するような技術がたくさん考えられました。

ちなみに、当時の日本は未だ「品質管理」といった管理レベルの手法は無く、量産性を含めた兵器の品質面では、アメリカと比較して、かなり格差があったようです。

軍隊|イメージ

今回はこの辺で終了としたいと思います!思いの外、下調べに時間がかかりました
次回以降の記事にて、続きを記載していきますので、引き続きよろしくお願いします!

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