この記事ではQCの7つ道具特性要因図 (フィッシュボーン図)について、説明します!
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パレート図 | 特性要因図 | グラフ | チェックシート | ヒストグラム | 散布図 | 管理図 | |
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主な用途 | 複数の問題から、重要な問題を絞り込む | 問題の因果関係 整理 | データの図示化 | データの層別 手順漏れ防止 | ばらつきの把握 | 1組のデータの 関係性/相関の整理 | 工程の コントロール |
問題点把握 | |||||||
原因分析 | |||||||
効果確認 |
目次
特性要因図とは?
特性要因図(Cause-Effect Diagram)とは、工程の結果と結果に影響を及ぼす原因との関係を図示したものです。特性要因図を作成することで、結果と原因の因果関係を整理することができます。
統計的な手法とは、少し違うかな。と思いますが、この手法をチーム内でのブレインストーミングと共に使うことにより、チーム内での知識の蓄積や思考の整理に役立ちます!
また、特性要因図は上記画像で示すように、結果が魚の骨のようになるため、フィッシュボーン図と呼ばれることもあります。
特性要因図の作り方
ざっくりとした作り方を下記に示します!
STEP
問題とする特性(テーマ)を決定する
STEP
問題とする特性を右端置き、特性へ矢印を引く
STEP
原因を大きく分類して、工程順に左から大枝の矢印を引く
このとき、5Mなどで分類するとわかりやすいです。(人、原料、機械、方法、測定など)
ただしルールはないので、色々と関係する分類を入れて使いやすいのを使用すればOK。
STEP
各分類をブレイクダウンして、小枝、孫枝を引く
なぜなぜを繰り返して、小枝をどんどん増やしていきましょう。
原因に対してアクションの取れる要因まで細分化できるとBetterです!
STEP
全ての要因を出し切ったら、影響度/重要度別に順位付けしていく
重要な要因を赤丸するなど、わかりやすくしましょう。
STEP
作成日と参加者を記入する
Rev管理のために、必ず記入しましょう。
注意事項
特性要因図を作成する際の注意点を記載します!
- できるだけ多くの関係者を巻き込んで作成すること
- 特性要因図は1人で作成するのでなく、チームで作成すること。
- SV、オペレータ、品管、技術、設計など可能な限り関係者を集め、自由に発言させることが重要!
- ブレーンストーミングを活用すること
- 意見が出たら絶対に否定せず、活発な議論になるようにファシリテーションすること。
- 不要な意見ならば、後ほど削除すれば良い
- サンプリング、測定誤差、計算方法なども忘れないように
- なぜその問題が起きたかより、どうすれば解決できるか、という点に重点を置くこと
特にブレストをしっかりと活用し、みんなから意見を取り入れることに注意しましょう!
少数でやると、結果に偏りが出やすくなることが多々あります。。。
まとめ|特性要因図について
結果と原因を客観的に図示できる特性要因図は、是非とも身につけておきたい手法の1つです!
誰が見ても非常にわかりやすいので、ぜひ改善活動の推進や不具合解析の際に活用してみてください!
今回は以上になります!