この記事ではQCの7つ道具散布図について、説明します!
スクロールできます
パレート図 | 特性要因図 | グラフ | チェックシート | ヒストグラム | 散布図 | 管理図 | |
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主な用途 | 複数の問題から、重要な問題を絞り込む | 問題の因果関係 整理 | データの図示化 | データの層別 手順漏れ防止 | ばらつきの把握 | 1組のデータの 関係性/相関の整理 | 工程の コントロール |
問題点把握 | |||||||
原因分析 | |||||||
効果確認 |
目次
散布図とは?
対になったデータ(1組のデータ)の関係性を掴む際には、散布図を使用すると良いです。
散布図を描くことによって、2つの指標に対して、どのような関係性があるかを視覚的に見せることができます。
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対になったデータの例としては、「加工前寸法 – 加工後寸法」「温度 – 歩留」などになります
散布図の作り方
散布図はExcelなどの表計算ソフトにて簡単に作ることができます。
注意点としては、下記に挙げるものがあります。
- データ数は50組以上が望ましい (多ければ多いほど良いです)
- 層別したデータを使用すること
- 原因をx軸に結果をy軸にとること
例えば、ある金属製品の反応温度と材料硬度の散布図を考えてみましょう。
- 右表に示すように、50組程度のデータを取得する。
- 表計算ソフトから、散布図を選択し、散布図(相関図)を作成する。
- 得られた散布図(相関図)からどのような特徴があるか考察する。
- 例えば右の例であれば正の相関があることがわかります。
- 反応温度が上がるほど、材料硬度を上がっている。
上記の例のように、対になるデータを図示するだけで、どのような相関があるか教えてくれるのが散布図です!
散布図の見方
散布図の作り方で示したように、表計算ソフトを使用すれば非常に簡単に図を作成することができます。
ここでは、作成した散布図から得られる代表的な形について、解説します。
- 1. 正の相関がある
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xが増加するとyが増加する傾向が得られたとき、これを正の相関があるといいます。
- 2. 負の相関がある
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xが増加するとyが減少する傾向が得られたとき、これを負の相関があるといいます。
- 3. 相関なし
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得られた散布図に規則性がない、変化がない場合、相関がないといいます。
これは層別すると相関がわかる場合もあります。
散布図まとめ
散布図は、対になったデータを元に図を書くことによって相関関係がわかる、非常に便利なツールです!
何かのデータの関係性を見つけたい際に、ぜひ積極的に活用してみてください!
また、散布図には正の相関、負の相関、相関がないの3種類があることを覚えていただき、うまく関係性が掴めない時には、層別が正しくできているかを見直してみてくださいね。
今回は以上になります!